ピンハネ
この言葉は小泉さんが決めた労働派遣法改正後、グッドウィル等の派遣業者に対して使われています。世間の認識では“撥ねる”事、もっとざっくばらんに表現すると ピンハネとは利益の一部を先に取ることで、ピンハネは何もせずに利益を横取りし、暴利をむさぼるといった悪いイメージ 阿漕な印象を伴って使うことが多いようです。
ググルと「ピン」はポルトガル語の「Pinta」を語源とする説。ちなみに「Pinta」は「10%(一割)の上前」の意味。ピンをはねる、すなわち搾取するために「ピンハネ」と呼ばれる。賭博用語でも「1」を「ピン」と呼ぶ。 と書かれていました。
前置きが長くなりましたが、
2月5日のJ-waveの“jam the world”(歯科技工士の離職率の問題)について書けなかった事に触れたいと思います。
http://45net.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-c698.html
委託技工料について放送では厚生労働省の見解では補綴物(入れ歯や差し歯)製作料の取り分が7(歯科技工士)対3(歯科医師)なのが、現実にはほぼ逆になっている との指摘がされていました。
私の周りの人たちで(歯科業界以外の人たち)はアウトローの裏社会の人たちでも撥ねるのは1割なのにカタギ(歯医者)さんの方がえげつないですね と発言されていました。まぁそこだけを聞けばそんな反応なのかなぁとは思いますが法律で謳っていても制度が無ければ絵空事なので、技工士が主張してもせんない事です。(技術料の保険診療報酬として技工士が直接請求すると言う意味)
25年以上も前の話なので、またもや記憶はおぼろげですが、当時の技工士会が進める委託技工料は厚生省のプッシュもあり現実味をおびてきました。それを裏付けるように、ちょっと大きくしている歯科医院は院内ラボを奥さん等の名義にして独立採算し起業創める所が多かったです。(もっとも節税対策も有ったと思いますが)
私的には5対5でも良いのでは??と思っていましたが、当時 信じられない事にこの7対3の委託技工料は関東の特に東京の義歯系技工所が反対したそうです。主張は10対0 悪くとも9対1を主張した為だそうです。理由は当時の関東のとりわけ東京の技術料が7対3では料金が下がる所が大多数だった為と、それで技工士会の考えがまとまらず決まらなかった と聞きました。
現状を考えれば勿体無い事をしました
もっとも最終的に(制度として)決まったかどうかは今となっては分りませんが。
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