字引

一昨日のブログで米国人が演奏会において米国国歌の時だけ立ち上がって胸に拳を当てて聞いていたと指摘しましたが、日本のゆとり教育を提唱した人達が卒業式とかに国旗と国歌の斉唱を拒否していますが、そんな輩よりよっぽど良いと思いますナ

ゆとり教育と言えば我が家の愛娘が小学校の時に電卓を使った授業が有り、しかも驚く事に教科書に小さな電卓マークがついている問題は電卓を使って解いても良いとの事で
私は猛反対して家では使用禁止令を出しました。高校の関数とかならいざ知らず、これがゆとりか と実感しました。
現在高校生に成っていますが、字引なんか持ってなくて(公立高校なのに)学校で電子辞書を強制的に買わされます。
う～ん、電子事象はピンポイントで調べやすく時間短縮に成ると思いますが、字引って調べたいものに到達する途中に違うところを読みふけってしまうなんて事がしょっちゅうで、
それが知識の蓄積に成ると思うのですがネ
三島由紀夫が字引きは読む物と言ったそうですが、まさにその通りと思います
ただ、私は子供の頃字引を読むのが好きで　よく“見て”いました。その様子を見て両親は大変私の将来に期待しましたが、結果的に大いにガッカリさせたと思うので　字引を読むのが面白くて読みふけっても学力向上に結びつくとは言えませんが…。

おまけの話
字引の欠陥について山本夏彦氏は自身のエッセイで指摘していました。
松井力也氏の“「英文法」を疑う”の引用で、そのなかに英和辞書ある単語引くと五十ちかい訳が書いてあり、まるで五十も意味が有るようでも意味は一つだから　五十も書く前にその一つをまっさきに書いてくれ　と
例えばcopyはインテリア業界では写しだが、広告界では広告文案と両者は間が離れているが並べて書かれている。
コピーが広告文案だと発見しても①から数えて⑩番目に見つけたのでは初心者には不安であると。言葉にたどり着いて、あったあったと喜ぶ人は他を知っている人で、字引は知らない人の為であることを忘れている。
互いに参照しあっているつもりでコピーしているからだと締めくくられていました。
やはり字引は引くものではなく読むものですナ

あっ、余計な話ですが、因みに日教組は今でもゆとり教育を提唱しています