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2011年10月24日 (月)

得をするのは

最近記者クラブ メディアが連日TPPについて報道していますネ
その内容は「貿易自由化は時代の流れ」だの「貿易自由化で日本が発展できる」みたいに
はたして 本当にそうなのか と天邪鬼な私は疑問を持ちました

リカードの「比較優位説」
ってご存知ですか。
Wikより/自由貿易に関して生まれた考え方で、比較優位を持つ(相手より機会費用の少ない)財の生産に特化し、他の財は輸入する(自由貿易で)ことで、それぞれより多くの財を消費できるという国際分業の利益を説明する理論である。比較生産費説ともいい、リカードモデルの基本である。

ちょっと分かりにくいので 例を出して考えてみます(労働者の賃金を同じとすれば)

大国に200人の人がいて、うち100人がワインを作り、残り100人が毛織物を作っているとする。同様に小国にも200人の人がいて、100人がワインを作り、残り100人が毛織物を作っているとする。すると生産されるワイン・毛織物の数は次のようになる。
      ワイン       毛織物
      労働者 生産量 労働者 生産量
大国      100     1000      100      500
小国           100      900       100     300
総生産量         1900                 800

次に大国と小国が貿易する事を考える。貿易によって利益を増やすため、両国は自分が比較優位がある財(=自国の得意分野)に特化する。例えば大国は自国に比較優位がある財(毛織物)の労働者を180人に増やし、小国は自国に比較優位がある財(ワイン)の労働者を200人に増やす。すると生産量は次のように変化する。
               ワイン           毛織物
              労働者 生産量 労働者 生産量
大国              20     200      180      900
小国             200    1800        0         0
総生産量               2000                900

貿易する事によって総生産量が増える事に成るので なんだ良い事じゃないか と考えがちですが、
生産量が増えたら消費も増えるのでしょうか?しかも需要路供給のバランスが崩れるとデフレになり値段が安くなると賃金も下がりますよね。賃金を下げたくなかったら全体的にリストラするしか無くなるので 結果失業者が増えるという図式に成るのが見えるのですけど…。

他にもTPPに参加すると45%日本製ならメイドインジャパンと記入できるそうで、55%韓国や中国製でもそれはメイドインジャパンと明記出るようになるそうです。これって日本に得に成る事有るのでしょうかネ
他にも遺伝子組み換えした作物でも明記の義務がなくなる事も合わせて抑えとかないといけないですナ

結局TPPに加盟すると 得をするのは商社、大量生産できる大企業、科学系企業、モン○ント社のような遺伝子組み換えが得意な会社じゃ無いでしょうかネ

因みに日本経団連の3代目会長は住友化学の会長でもあり、その住友化学はモンサント社と業務提携をしているそうです。

おまけの話
メディアってミディアムの事で、中間や媒体など「間にあるもの」や「媒介するもの」を指す言葉です。
マスコミはメディアを名乗るなら 中立を保ってくださいナ

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コメント

こんばんわ、今日の横浜は日中の最高温度が26度近くになり「暑い」と思うような陽気でした、春先に「三寒四温」と言いますがこの季節も涼しくなったり暖かくなったりを繰り返して冬になっていくのですね、巷では早くも年末商戦や年賀状印刷の受付なんかも始まっているようだし、今年もなんかアット言う間に終わってしまいそうです。

TPP問題は難しくて一概にヨイとかワルイとかいえません、基本わが国は貿易立国で内需だけではやっていけませんしさりとて農業や医療(国民皆保険)など日本の独自性を尊重しなければならない部分も多々あります、そういったことを踏まえてまずは交渉の窓口にたってみるのもヨイかと思います、実際の交渉の舞台で日本の主張がどの位取り入れられるか?まあ今の民主党では諸外国の(特にアメリカ)意見に押されてしまうとは思いますが、、、
農業を切り捨て生産業を発展させるか、はたまたその逆の路線を歩むのか?
考えれば考えるほど分からなくなってしまいますってのがホンネです。

投稿: JOHN | 2011年10月25日 (火) 17時14分

こんばんは JOHN様 いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
こちらは雨でしたが、時折晴れましたが曇り空で気温も涼しいというより 少し寒い感じの一日で、秋に成ったというより確実に冬に近づいていると実感しました

TPP問題は ご指摘のように 窓口にたってみるのも得策ですね!ただ、一旦たてば戻れませんが^^;

田原総一郎氏がラジオで指摘していましたが、TPPは米国のアジア戦略で、しかもそれは安全保障問題が大きく含んで考えているそうなので、日本が参加しないと意味がないと米国は考えているでしょうね。

農業(+医療)対経済界という図式で考えるのは危険いう事は抑えて欲しいと思っています。
例えば農業以外は大丈夫と思うのは早計で、本文で指摘したように失業者が増える(失業者の輸出と言うそうです)のも事実でしょうね
TPPを歯科業界に照らし合わせると、営業ラボだけが得をするシステムと理解しました。

まぁ、止めた方が良いのはたぶん誰もが思っているのでしょうが(大企業と米国の奴隷以外)参加せざるを得ないという感じでしょうかね^^;

投稿: 45net | 2011年10月25日 (火) 17時52分

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