患者さんは歯が抜けたけど入れ歯は嫌だから インプラントを入れたい
一方歯科医院サイドでも保険の 部分入れ歯は手間と高い調整能力が問われる割には儲からないから自費診療の(1本40万らしい)インプラントを進める ざっとこんな図式でしょうか
ただ、安易なインプラント治療の選択は怖いと警笛を鳴らしたのが先日(1月18日放送)NHKのクローズアップ現代のインプラント特集でした。
番組ではインプラント治療の不具合で大学病院を受診した患者数は2年半で2700人以上にものほり、
国民生活センターには、5年で2000件以上もインプラント治療のトラブルで相談が寄せられたとか
おそらく泣き寝入りと不満があるけど治療費返納により黙っている人の数を入れると天文学的数字に成るでしょうナ
最初この番組の事を聞いた時、インプラントが日本に入ってきてからだいたい30年経ちますので、そろそろ最終処分関係でトラブルが出る頃かと思っていたら、なんと歯科医師の技術不足だったとは…。
(診察した大学病院の医師のアンケートで、不具合の原因の85%はインプラント治療をした歯科医師の知識・技量不足、75%は無理な治療/番組調べ)
その歯科医師の技術不足はどんなものかは見ていて絶句しました^^;
(画像NHKから引用)

・上顎は比較的骨が薄いのでインプラントが突き抜けてしまい炎症した
・下顎は骨の中を通る神経などを傷つけてしまった
この手の話は大昔にブローネマルクが日本に入って来た頃、骨の大きさが日本人と欧米人では違う為良く起こったと聞いていましたが、最近は日本人向けに開発されたと聞いていたのでこんなトラブルは皆無だろうと想像していましたし、
また、3DCTスキャンが有り、しかも自動診断までしてくれると聞いたのですがネ
何故こんなに早急に歯科医はインプラントに走るのか(技術も設備もスタッフも偏差値も無いのに)
まぁ何度も当愚ブログでも指摘しましたが、
一般医師25万にに対して歯科しか診察できない歯科医は10万人を超えていると言われています
コンビニ4万件に対して1.7倍の7万件近くも歯科医院数が乱立しています。
当然経営も苦しくインプラント治療を導入して自費治療費の増加で経営を改善したいとの思惑でしょうかネ
だからと言って番組で紹介していた男性のように2本の歯だけをインプラントにしようと考えていた所、歯科医師からさらに8本抜くことを勧められ(歯科医からの説明はインプラントにしたほうが長もちすると)
結果健全な咀嚼と500万の治療費を失った と
まさに“どてらい男(花登筺)”の「取れる所から取れ」と商人なら褒められますが、歯科医にあるまじき 地に落ちたモラルですネ
まとめ
現在開業している歯科医の殆どが通っていた大学ではインプラントを学べる授業は皆無でインプラントを学ぶのはメーカーが主催する講習の4日間のみだと言う事とおまけに国立と極一部の私立以外は偏差値30台で入学できる私立大学出身だという事を肝に銘じてインプラントを受診してください
おまけの話
番組で指摘のあったメーカー主催(歯科商店含む)のインプラント講習や勉強会を何度か見せて頂いた感想ですが、
最終的な話は原発と似ているなぁと感じました。原発の使用済み核燃料の(安全に出来る)最終処分場が事実上地球にはありませんし、メンテナンスが出来なくなったからといっても入れ歯のように外す事は出来ませんからネ
以前ブログでご指摘いただいたので私も訪問診療をされている歯科医院関係者に聞くと要介護者で(インプラントの)メンテナスが自力で出来なくなった人は悲惨な状態だった と。
あと、出入りの歯科商店さんに聞いた話ですがインプラントの4日間の講習も
「受講しないから、その分材料安くしろ」と要求する歯科医が多いそうですよ^^;
歯科インプラント トラブル急増の理由
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3143&html=2
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