姑息な誤用
「情けは人のためならず」の意味は、情けは人の為ではなく自分の為にするので、人の為にならないからではないという事は有名ですが。この自分の為って、「人にかけた恩はいつの日かには帰ってくる」なのか、「人の苦労を背負う事によって自分を鍛なさい」なのか どちらなのでしょうかね。
乱世下克上の嵐の頃、因果応報思想が盛んとなる頃よく出典されたそうですから最初の方なんでしょうね。
う~ん、日本語は難しい
さて、先週NHKラジオで言っていましたが、文化庁の国語に関する世論調査で、「姑息」を70%以上の人が誤用しているとの結果が出たそうです。
殆どの人が「ひきょうな」と使っていて、本来の「一時しのぎ」と正しく回答したのは15%にとどまったそうです。
恥ずかしながら、私も知らなかったですが、「姑(しばら)く」と読める人は漢検準1級程度らしいので仕方がないでしょうか。もしかしたら「小癪」とごっちゃになったのかもしれません。
こんな本来の意味とは違う使い方をしがちな言葉って 結構多いと思います。
例えば、「さわり」は導入部分の事と思われると思いますが、最も印象的な部分の事ですし
「爆笑」 大笑いする事× 大勢の人が笑う○
「恣意的」悪意を以て× その場の思いつきによる物事の判断○
他、探せばまだまだありそうですネ。
私は思いつかないですが(知らない^^;)
あと 木村拓哉さんが流行らした「ぶっちゃけ」なんかは、
本来なら口にすることが憚れるような 思っていることや知っていることなどを包み隠さず、端的に言ってしまうこと ですが、「ここだけの話」とか「要するに」の様に軽い感じで使われています。
まぁ、私も使ってしまいますが^^;
ただ、70%以上も間違った使い方しているなら、多数派の方(の使い方)で良いのではないか との意見も有りそうですネ
例えば「独壇場」ですが、元々は「独擅場(どくせんじょう)」で「擅」を「壇」と書き誤って生じた語だそうですから
言葉の変化が駄目で 移り変わらなければ いまでも万葉集の様な言葉使いが残っている訳ですからネ
父の公開日記 よにすさまじきもの もてなさず
(父のブログは、まったくおもしろくないもので、取り扱わない。)
なんて娘に言われるのでしょうか^^;
おまけの話
昔は「情けは人のためならず」と嫁さんに励まされたものです。
でも最近は私の言動が目に余るのか「因果応報」と戒められています。
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コメント
こんにちわ、昨夜からの雨は止んだんですが強い風が吹いている横浜です
南風らしく湿度が高く生ぬるい風が吹き荒れています(台風みたい)
さてさて日本語ってのは難しいですね
45netサンの書かれた↑の文字、私もほとんど間違って使っていました
まあ大体は何の違和感もなく受け入れられていたので(間違いを指摘されること無く)気がつきませんでした
先週の菊花賞、またもや惨敗でした
投稿: JOHN | 2012年10月23日 (火) 11時43分
こんにちは JOHN様 いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
嵐が来るらしいと 嫁さんから聞いたので こんな田舎にジャニーズのしかも一番売れてる嵐が来るのかと思ったら、
嵐違いでした^^;
こちらは昨晩が凄かったですが、今日は若干の風が有るものの 良い天気です。
この年に成って知らない言葉や漢字と出会うと、学生時代もっと本を読んでおけば良かったと後悔します。
まぁ逆に、この年に成っても新しい出会いがある訳ですが^^;
菊花賞外されたのなら、穴狙いされたんですね
私と同じです^^
因みに天皇賞はこれと言う馬が無く、ジャパンカップトライアルと呼べるほどなので何が来るか!?、穴党の出番かもしれません。
投稿: 45net | 2012年10月23日 (火) 13時29分