氏より育ち
幼少の頃 父が酔っぱらうと「お前は橋の下から拾ってきた」と、また悪い事をすると「捨て子センターに帰すぞ!」とか、「病院で取り違えられたのかな」とか、しょっちゅう言われてましたが、浪花の子供達ならそんな経験有ると思うんですけど^^;
それもこれも冗談だから笑えるんですが、これが現実だと…。
「違う人生あったのか」60年前取り違えの男性
http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/yomiuri-20131128-00235/1.htm
60年前の出生直後に別の新生児と取り違えられたとして、病院に損害賠償を求めて勝訴した東京都内の男性(60)が27日、記者会見に臨んだ。26日の東京地裁の判決は、墨田区の病院で1953年、新生児の取り違えがあったことを認定し、男性と実の弟ら計4人に計3800万円を賠償するよう病院側に命じた。DNA鑑定の結果、取り違えが確定したのは昨年1月。「まさか。そんなことがあるわけない」と衝撃を受けたが、周囲からずっと「兄たちと似ていない」と言われ続けた理由が分かって納得したという。
なんともまぁ、堪りませんナ
しかも実の家庭は家庭教師付の私立高校から大学進学して今は会社の社長で しかも財産も相続しているのに、育ての家庭は早くに養父を失くし中卒で働くのでは まさに絵に書いたような天と地ほどの差が有りますネ
妬むな、恨むなと言うのが酷ですよ。
私的にはここまで人生が違うのに 賠償金3,800万は安いと感じました。
だた、この記事を読んでいて違和感のあるくだりが有りまして
「男性と実の弟ら計4人に」
今まで縁のゆかりもなかった弟達も原告で共闘している点で、
もっと言えば弟たちの意志が強く感じられる事です。
つまり今回の話は2009年に弟達がDNA鑑定したら他人とわかり病院に照会、取り違えたことが判明。
その後探偵を使って原告をさがしだし接触しそこで原告の男性が(自分が取り違えられた事)知ったと。
それでちょっと調べてみたら、
取り違え長男について母親が「違和感を覚える」と話していたという証言が有りました。
また、なんでも父親が死んで母親の面倒を看ると遺産も大部分を相続したのに、1年以内に老人ホームに入れた事で 弟達と揉めていたと言う証言もありました。
う~ん、この件で想像すると殺伐とした雰囲気が感じられます。
意地悪な想像をすると、昔から違和感を感じると母親ももらし 弟達も不審に思っていたのに、調べたのが60年近くも経ってからと言うのが、財産分与で揉めたのかなぁ と邪推してしまいました。
ただ、取り違え男性は会見で、「『(育ての)父』を早くに亡くしたから、『(育ての)母』はとりわけ自分に愛情を注いでくれた。精いっぱいのことをしてくれた」と感謝の言葉を繰り返した。とあり、育ての家庭の兄にはお世話に成ったと兄の介護は続けているそうです。
う~ん、泣かせますな。
だけど 時間は戻らない
おまけの話
因みにラッキー長男は受け取った財産は弟達に返納するんでしょうナ
今回の話で学歴はお金で買えても幸せはお金で買えない とつくづく感じました。
私は兄と二人兄弟ですけど この年でも仲良く出来るのは 兄の忍耐もあるでしょうが^^;財産を残してくれなかった事に感謝しないといけないですナ
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コメント
こんにちわ、天気はヨイのですが風が冷たくいよいよ「冬本番」と感じてしまう今朝の横浜です、カレンダーを見ればもう来週は12月
昔は今くらいから年末の激務が始まったのですが、いつの間にか12月も普段の月と変わらなくなってしまい、1月の閑散とした仕事量を考えると少し気が重くなります
さてさて新生児の取り違え問題、ナントモ残酷な話ですね、どんなことをしても取り返せない60年をいったいどのようにして埋めたらヨイのやら
オマケニ兄弟の確執やら遺産相続問題まで絡んで、、
改めて幸せな人生とはなんぞや?と考えてしまいます、私の父親も財産を残さなかったのですがやはりコレがヨイのかもです
私の兄弟(姉と妹)は全員産婆さんに取り上げてもらった自宅分娩なので間違いようがないのですが、それでも「橋の下から拾ってきた」なんて言いました(どこでも言うのかな)
投稿: John | 2013年11月30日 (土) 11時01分
こんにちは JOHN様 いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
昨日が今週の寒さのピークのはずだったんですが こちらも今日も寒いです。
なんでも3週間ぐらい早いそうですね。地球温暖化を信じてない私としては いよいよプチ氷河期に入って来たとビビッています。
“橋の下で拾ってきた”ってどこでも言うんですね、私は関西限定かと思っていました。
嫁さんの山口では言わなかったそうなので、私も娘には言っていません。(ひょっとしたら覚えてないだけで言ったかも^^;)
取り違え問題って昭和40年代は結構あったらしく、当時も話題に上った事が有って、RHマイナス等の稀な血液型とかもちょっとしたブームに成りましたし。そんな感じで血液型を調べるのが流行ったりもしましたよね。
当時は「他所の子だったらどうする?」なんて友人と冗談交じりに話して、ある時「取り違え先が大金持ちなら…」なんて妄想も言い合ってたな と懐かしく思い出しました。
ただ、それが現実な人がいて、しかも60年経ってだと 言葉も有りません。
これからが良い人生だと 良いですネ
それにしても「違和感を感じる」といった被告の実の母親の“勘”も凄いなぁと 思いました。
投稿: 45net | 2013年11月30日 (土) 15時53分