袴田事件考
逮捕から起訴までを“容疑者”と呼び、起訴から判決確定までは“被告”と呼ばれます。
そして68年9月から“死刑囚”と呼ばれた袴田巌さんの再審開始が決定し昨日釈放されました。
「長期間死刑の恐怖の下で身柄を拘束されてきた。これ以上拘置を続けるのは耐え難いほど正義に反する」
と静岡地裁の村山浩昭裁判長は、理由をこう説明しました。
尚 犯行時の着衣と認定された「五点の衣類」について、村山裁判長は「認定に合理的な疑いが生じた。後日捏造された疑いがある」とまでいってのけました。
当時できなかったDNA鑑定が決め手に成ったそうですが、なんで今なんだと言う気はしますな。
日本で最初に採用されたのが1986年と言う事を考えると 遅すぎると感じます。
何と言っても、悪名高き*紅林麻雄警部の指導の元
“自白は証拠の女王”
となんと20日間で240時間の取り調べがされたそうです。
あの江副さんが眠らされず立ったまま長時間取調べされたと言っていましたが、もっと酷かったんですネ。
この話を聞いて 思うのは 小沢が提唱した“可視化”と
検察の取り調べを耐え抜いた厚労省の村木さんの凄さですね。
あとこの決定を受けて 当時の拷問を行った刑事の処分他 責任を取るべき警察の対応を興味深く見守りたいと思います。
裁判官が証拠を捏造したまで言った事はそうとう重い。
もう袴田さんと家族の人生も健康も帰ってこないんだから
*無実の者から拷問で自白を引き出し証拠をでっち上げた上で数々の冤罪を作ったとして批判されている刑事。
国家地方警察静岡県本部刑事課員で袴田事件の刑事を指導したといわれる
おまけの話
Webではそもそも袴田さんにはDNA鑑定を待つまでも無く明確なアリバイが有ったと指摘し、当時不自然に生き残った長女の真犯人説が根強い印象でした。
それはこれから調べて頂きたい事です。
やっぱり真犯人がのうのうとしている事は許せない事ですから。
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コメント
この糞警部を袴田さんはリンチしていいと思う。
投稿: | 2014年3月29日 (土) 08時46分
スッカリ春になったような横浜です、この1か月の陽気の激変はスゴイですね
そして桜をはじめ自然の営みは忘れることなくチャント繰り返されています、しかし暖かくなると今度は夏の暑さが思いやられます
袴田事件の裁判、再審決定となり地裁の裁判官も異例の強い言葉で表現していました
冤罪、ナントモ恐ろしい言葉です、もし自分の身に降りかかったらと
48年前と言うと丁度ビートルズが来日した年で私は中学2年生頃の話で事件のことはヨク覚えていませんが実に長い年月を死刑囚として過ごしてきた思いはいかばかりのものか
なんとも言葉がありません
和歌山ヒ素カレー事件やもうなくなってしまった帝銀事件の平沢貞通、ロス殺人事件の三浦和義氏、本人と神様にしかわからない?事件の審議を裁くには人間には無理なのでしょうか
投稿: John | 2014年3月29日 (土) 13時53分
こんばんは JOHN様 いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
こちらは朝から雨ですが結構気温は上がりました。ただ、いまはかなり涼しくなって少し暖房を点けた所です。
以前厚労省の村木さんの時にも愚痴りましたが、日本の自白に頼る手法は改めた方が良いですね。
今回の袴田事件も問題の犯人のものとされる着衣についても不自然な所が多かったそうですからね。
例えばDNA鑑定以前に袴田さんには小さくて入らなかったとか、時間が経って見つかった事とか。
もう見立て通りに供述させるのは止めて欲しいです。
因みに検察の可視化を唱えた小沢を無実の罪で追い込んだ大阪地検ですが、逮捕された元検事・前田恒彦氏がフェイスブックで陸山会事件の"闇"を暴露していましたが、当時の上司大坪弘道が取り調べを受けた時 取り調べの模様の録画を要求したと聞いた時は 椅子からコケましたけどね^^;
まぁ、日本の利権率の高さは先進国でも群を抜いて高いのはやはりおかしいと言う事なんでしょうね。
投稿: 45net | 2014年3月29日 (土) 21時23分