いい治療は高くて当たり前で良いのか
歯科用CADCAMが一部保険適応になってから 散々愚痴ってきましたが、
今後 歯科医師や互助会の歯科医医師会は前歯やBr等に拡大される事を期待している感じですけど、現在 医師会は混合診療について 熱い論議がされている様です。
実は混合診療や差額診療の拡大こそ 歯科業界あげて認めさせるべきだと思いますが。
例えば材料代や医師、技工士の技術料を別途徴収出来きたり、保険と自費の併用とかが可能になる制度をね。
さて、今回総理が「混合診療」の大幅な拡大を検討するよう関係閣僚に指示したそうですが、
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS16036_W4A410C1MM8000/?n_cid=TPRN0003
国内で未承認の薬などを使いやすくすることをめざす。混合診療は規制緩和への抵抗が根強い「岩盤規制」の代表例で、6月の成長戦略の柱の一つに据えたい考えだ。
混合診療は公的医療保険の適用外の薬や医療機器を通常の保険適用の薬などと併用するもので、現在は原則、認められていない。政府内では規制改革会議が、患者が医師と合意すれば保険診療と併用する保険外診療を選べる仕組みなどを検討しているが、厚生労働省は見直しに慎重。日本医師会は反対している。
聞いた話を纏めると、日本で認められていない薬を使いたい時、一度でも使えばその後の診療は全て自費に成るそうです。
そんな話を聞くと、藁にもすがりたい思いで新薬を使ったら健康保険は使えないのですべて実費でやりなさい となるわけですから、なんとも物分かりの悪い制度だと感じてしまいます。
ただ実際差額診療が認められたら皆保険枠と混合診療枠が出来てしまう事になりますので、それで医師会は反対しているんでしょうかネ。
例えば、新薬が出来て混合診療枠に入れてスタートして見たら、良かったので皆保険枠に入れようとしても 入らない(入れれない)そうです。
それには二つ理由が有って、
一つは年間40兆円にものぼる国民医療費を政府としては抑えたいと考えているので、逆(皆保険枠から混合保険枠)は有っても皆保険枠には入れないだろうと思われる事。
もう一つは、混合医療枠は当然自費負担額が物凄いので保険会社から医療保険を買わなければならなくなります。
行ったり来たりすると保険会社が保険商品を作れなくなるので、もしかしたらそんな(一度入ると抜けれない)ルールが出来るそうです。
この事を発言したトップはオリックスの宮内さんぐらいですけど、(他社も)本音は同じでしょうかネ^^;
私は米国ドラマを見すぎかもしれませんが、保険会社が診療を拒否するシーンとか、「貴方の保険ではこの治療は出来ない」と言われているシーンを良く目にするので 恐ろしくなります…。
因みにTPPで皆保険を崩そうと米国の保険会社が手ぐすね引いているようですよ^^;
おまけの話
実は差額診療(差額徴収)は昭和五十一年まで認められていたんですよね。
元々は国民皆保険制度導入で医療費が増大した為に、その抑制策として認められたそうですが、本来は自費分の上乗せ額に想定外だったそうです。
結果 過大請求が相次ぎ差額徴収は廃止されました。
なんというか、歯科医師のやる事(診療)なんて保険診療も自費診療も同じなんだから 差額徴収は歯科材料費と技工料のみにしておけばよいんですが、折れて曲がってまた折れてと技工料の4倍なんて値付けが、
「白い歯(自費治療)は高くて当たり前」という意識が歯科医、患者双方から今でも根強く残っているんでしょうナ。
まぁ歯科医は今も昔も節操がないんですよ。
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