広島土砂災害

「広島県にしては地盤が固かったです」
私が20年くらい前に建てた時の担当ハウスプランナーからの報告で広島県は瀬戸内海特有の地盤が軟らかい土地と教わりました。
広島市の土砂災害で甚大な被害を受けてTVのワイドショーでは広島県は地盤が軟らかい“真砂土”が日本一多い場所としきりに専門家が指摘していているのを聞いて、そんな二昔の前の事を思い出しました。
しかしまぁ、今頃 土壌専門家の先生方がしたり顔で指摘してくれるなら、何故もっと早くに問題提起してくれなかったのか、
また専門家なら　もっと早くに対策を練ってくれなかったのかと疑問に思います。
真砂土だと分かっていて　建築許可を出した自治体とそれが分かっても公表しなかった(土地価格が下落する為)人達
なんか　やりきれない感じがします。

あと今回の死者や行方不明者が増えた原因に避難勧告が遅れた事が指摘されていますが、
雨雲レーダーの活用について、例えばプロ野球なんかの中止決定なんか　この程度なら出来るやろ　でもよく中止に成りますが、いざ中止に成ってみると　凄まじい降水量に成って　成る程　衛星画像等で予測できたんだ　と気象庁及び気象予報士の予測は凄いものだと感心するんですが、今回のゲリラ豪雨(3時間で243㍉)は予測できなかったんでしょうかネ。
また広島市の金山健三危機管理部長の「避難勧告の安売りはしたくなかった」もカチンと来た人は多かったんじゃないでしょうかネ。結果論での批判かも知れませんが、(深夜に)避難勧告して　大した事なかったら　批判されるのを恐れたんだと思うんですけど、いかにも官僚的な考えだと　感じます。
死者39名、行方不明者52名(22日朝現在)となったのと、先走って批判されるのと、どちらを選ぶか自治体の裁量に掛かっています

そんな中Twitterとかを見ていたら
「山を背負って生きていて、言われるまで何故逃げないの」
「家を買う時　山の麓なんだから　土地の調査をしないの」
なんて書き込みを見ました。
最近の家の窓の防音力の凄さが今回は逆の目に出たと　件のハウスメーカーの人は言っていました。
また今回の安佐地区はベットタウンなので建て売りが多く　土地の調査までする人はいなかったんじゃないでしょうか　とも。

あと、まだ考えるのは早いかもしれませんけど、これから(補償や義捐金)の広島市の対応なんですが、
先日の山口県岩国の大雨で床上浸水した為　多くの世帯でかなりの損害が出ましたが、聞くところによると　盆休みは殆どの家で掃除に明け暮れたなんて話が伝わってきます。
因みに自治体からの義捐金は床上浸水で大損害が出ている家で1世帯なんと1万円だったそうです。

自分の身も財産も自己責任でと言う事でしょう…。

おまけの話
会社の近くに10年くらい前にJRの新駅が出来たので　それに合わして駅周辺の山を切り開いて　かなり大規模な宅地造成が始ったのですが、その影響で(人口が増えたので)水の供給が間に合わず、大規模な水道工事が昨年から続いています。
民事再生法適用され大量の税金が注入されたゼネコンの関連会社が宅地造成で大儲けしたと思うが、何の関係もない我々の騒音問題(とｱｽﾌｧﾙﾄ臭)を何とかしてくれと　言いたい。

ただあの山　かなり突貫ぽかったけど、ゲリラ豪雨来ても　大丈夫かな。