ぞうがやってきた!
この三連休は一日だけ完全休日が取れたので、山口県周南市の周南市美術博物館で行われているウルトラセブン展に行ってきました。私はセブン世代なので 当時のセブンのキャラクター商品も展示は「これ持ってた、幼稚園でこれで遊んだなぁ」と懐かしく見れましたが、どうしても50年近くたっているので当時のオリジナル特撮用の物は数点しかなかったのが残念でした。おそらくマニアが持っていると思うので借りられなかったのかと、作り直した現代セブンや怪獣をセブン世代(天命を知る世代より上の人)は見たいのかと疑問に思いますので、当時の製作過程や苦労話が分かるものがもっとあればなぁと残念に思いました。またお土産品も同様に子供向けが多かった事が知恵が無いなぁと思いましたよ^^;
さて、そんな周南市美術博物館のセブン展のついでに常設展を見ていたら、毛利家の歴史の展示室で興味深いものを見つけました。
それは*享保の象道中の話で中国の貿易商がベトナムから象を連れて来た時の話です。
なんと象は長崎から江戸まで(1,400キロ)歩いて将軍に拝謁したそうで、その時の毛利長州藩が担当した山口県内での行程の記録(御蔵本日記)です。
読んでみると象は意外にも健脚だったみたいで1日3~5里(12~20キロ)歩いたようです。
(私より凄いかも)
他にも宿舎の準備や飼料の手配やその内容も事細かな記録が残っています。
ざぞかし、象が御領内を通過して引き継ぎした時は 家老を始め当時の世話人の人達はホッとしたんでしょうね^^;
私としては 箱根の山をどのように超えたのかとか、川の渡しはどうしたのかとか、また**天皇にも拝謁したと思うのでその様子や江戸の庶民は象を見てどう思ったのかとか調べたくなってきました。
*享保13年(1728)の江戸時代半ばに象が長崎にやって来ました
当時の将軍、徳川吉宗は海外文化に対して旺盛な関心を持っており、科学技術的な知識を得ようとして。漢訳洋書の輸入制限を緩和したり、オランダや中国を通じて海外の動植物を積極的に取り寄せました。象の渡来も吉宗の希望だったそうです。
**『広南従四位白象』の官位が与えられたそうです
(まぁ陛下の上覧には官位が必要だからですが)
おまけの話
ウルトラセブンより象の話で盛り上がってしまったので、周南市美術博物館の近くにある周南市徳山動物園に行ってきました。
一昨年長く愛されてきたサバンナ象の“マリ”ちゃんが亡くなって昨年やってきたスリランカゾウが2頭 昨年来園してから見てなかったので ついでに見てきました。
象の展示スペースも改装され近くなり見やすく成っていました。
ただ、裏の厩舎に行けなくなったのが残念ですけど。
あそこは知る人が知る 癒しの空間だったので また解放して下さい。
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コメント
こんにちわ、スッカリ秋めいて毎日の通勤時にも半袖のTシャツ一枚では寒くて上着を着るようになりました、これから暫くは着る洋服にこまるシーズンとなりそうです
ウルトラマンは孫が大好きで我が家に来るとYouTubeでいつも同じ動画を見て喜んでいます
しかしいつの間にかウルトラマンの種類が増えて(ティガとかコスモス、ギンガ、ガイア、ネクサスETC)ついていけなくなってしまいました
像の話、長崎から江戸迄の移送はさぞ大変なコトだったのでしょうね、船で運んだのが楽なような気がしますが、道中大勢の人たちに見せる目的があったのでしょうか、初めて像を見た人たちはその大きさに驚いたのでしょうね
投稿: JHON | 2014年9月18日 (木) 13時54分
こんにちは JOHN様 いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
今朝は曇り空のせいか 寒いくらいに成ってきました。
キャラクターものはスポンサーの意向が反映されるので、ストーリーに関係なく増殖しますので複雑に成っていますね^^;
そう考えると初期のウルトラシリーズは子供向けながらブレませんでしたから硬派な印象です。
江戸時代はご存知のように鎖国中ですので、港は長崎だけで 江戸時代には像が乗り降りできるほどの港が無かったんでしょうね。船で江戸湾に行けば暗礁に乗り上げてしまうので 深さがあり大きな船が保てる地点から小さな船に乗り換えなければなりませんから、象はちょっと無理だったんでしょうね。
それ故に橋渡しや箱根の山越えの苦労話に興味が沸きました^^;
江戸時代の武士は教養人が多く、筆まめな人が多かったので、このような記録が数多く残っていて 面白いです。
投稿: 45net | 2014年9月19日 (金) 11時00分