今までには考えられなかった調査
英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授の論文に
「コンピューターの技術革新がすさまじい勢いで進む中で、これまで人間にしかできないと思われていた仕事がロボットなどの機械に代わられようとしています。たとえば、『Google Car』に代表されるような無人で走る自動運転車は、これから世界中に行き渡ります。そうなれば、タクシーやトラックの運転手は仕事を失うのです。これはほんの一例で、機械によって代わられる人間の仕事は非常に多岐にわたります。私は、米国労働省のデータに基づいて、702の職種が今後どれだけコンピューター技術によって自動化されるかを分析しました。その結果、今後10~20年程度で、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化されるリスクが高いという結論に至ったのです」
早い話があと10年たったら今現在この世の中にある仕事の約半分が機械(やコンピューター)に奪われると。
当然のことながら 歯科技工士も入ってますナ^^;
さて、近い将来消えそうな歯科技工士ですが、すでに学校の閉鎖が年々進み、また残った学校も定員割れの現状を考えれば、
残ったボリューム世代の50歳以上の歯科技工士がいなくなれば 自然消滅しそうなんですけど、
そんな中、最近は今までなら考えられなかった もう一つ大きな現象が出来ています。
昨年関西の中堅歯科技工所に労働基準監督局の調査が入った って噂を聞きましたが、今年に入って全国展開の大手歯科技工所にも調査が入ったそうです。
調査内容は労働環境(長時間??)らしいですが、
私が聞いた話だと従業員が耐え切れずに訴えたとの事ですが、私も経験ありますけど(労働時間週100時間超とか)今のヌルイ学生時代を過ごしたゆとり世代には キツイんでしょうネ。
前々から昨今の技工士不足で大手の人材確保が難しいらしい とのうわさは聞いていて 大手程大量に下請けに流れているとの噂だったですけど、下請けも受けれなく成って来たんでしょうか。
流石に現在私は週70時間弱程度ですが、私の友人や下請けさんは今でも週100時間くらいやってるでしょうが、それでもおっつかないんでしょうネ
まぁ歯科補綴物は金属問題も有りますし、これからはCAD/CAMが飛躍的に進むでしょうから、オズボーン先生に指摘されるまでもなく歯科技工業は淘汰されそうです。
おまけの話
私の友人の知り合いに歯科技工士学校の教員をしている人がいるのですが、彼が言うには年々技工士のレベルの低下があると言われるけど、最近の技工士学校のレベルの低下は凄いよ と。何故だと聞けば、厳しく指導したら直に辞めるから どうしてもお客さん指導に成ると。辞められると学校の存続問題に発展するので と。まぁ最近は少子化で生徒もお客さんですからネ^^;
う~ん職業学校でそんな指導をすればどうなるかは想像できます。
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コメント
こんにちわ、昨日からの雨があがって一層春が近づいたような暖かな天気となった横浜です
此のまま春になるとヨイのですが、、、、
私もオックスフォード大学の発表したこの記事を見て「ヤッパリね」と思いました
私が技工士になってもう40年以上、ワックスアップ、鋳造、研磨と基本的には変わっていません、他所の業界ではいち早くコンピューターシステムを取り入れて大きな改革がなされているのに、我が国の歯科医療業界の閉鎖的な部分が邪魔しているのでしょうか?
長時間労働については、技工業の特殊性もあると思います中でも「個人差」が大きく、てとても各技工士の能力を平均化できない(時間当たりの仕事量)とかセンスの有るなし、等幾つかの難しい問題があります
45netさんも一時は従業員を雇っておられたようでこのあたりの問題は身に染みているのでは
このような問題に加えて技工士の置かれた地位と言うか歯科医に隷属的に扱われている(技巧料金の極端な低料金)もありますね
ナンダカンダ言ってもいよいよ技巧業界に「黒船」が来るのでしょうか(キット来る)
どうなるか全く想像できませんが、取り敢えずは我が身の健康を維持して来るべく荒波に対処できるように備えねば、って私が元気でいられる間はですが
コンピューターが導入されてより進化すると次はよりよいソフトの開発競争が始まり、ソフトに対する高度な知識が求められて技巧の資格なんか関係の無い世の中になったりして?
投稿: John | 2015年3月10日 (火) 12時03分
こんにちはJOHN様 いつもコメントありがとうございますm(_ _)m
こちらは昨晩からの雨が朝には雪に変わり 午前中は時々吹雪いていました。
また冬がやって来たのか??と思える程の啓蟄も過ぎた3月上旬の広島です。
私の所は保険がメインで(広島県は日本一自費診療が少ない県です)技工士学校が2つも存在したので そんな深夜までなんか無かったですから、和田精密さんやワールドさん、デンタルスタジオさんのような苦労はなかったです。
和田さんは今凄い事に成っているんでしょうネ。
元居たスタッフ達は保険は要らないし(社保や労災分は手当で下さい と言われました)残業もしたくないから給料は安くて良いです 的な仔ばっかりでしたネ^^;
そもそもミクロ単位の精度が要求される技工物は受注生産のオンリーワンですから、機械化は難しいでしょうかね。
しかも使える材料も限られていますから。
ただ最近はDentureも新しい金属の研究が進んでいるそうで、近い将来CAD/CAMで作れるとの噂を聞きました。
歯冠修復もニューセラミックなオールセラミックでジルコニアの普及でロングも対応できますので、コスト面がクリア出来たらメタルボンドもこれからは無くなるんでしょう…。
ご指摘のように将来の技工士は彫刻力よりPC能力が必要の様です。
投稿: 45net | 2015年3月10日 (火) 15時04分