ファイバーコア保険適応されますが…。
懲りない歯科医医師会は不正献金金疑惑で揺れていますが、
来年1月から歯科医療の保険改正で大きな変化が有ります。
それは、歯の治療の中の差し歯のようなかぶせ物の土台の部分はいままでなら金属かレジン(プラスティックの様な物)しか保険適応されていませんでしたが、この度ファイバーの物が(暫定ながら)保険適応される事になりました
当面はジーシー社製の「GCファイバーポスト」だけですが、順次されるんでしょうか。
なんでも順番で次回はトクヤマ製品だという噂を聞きましたが、
(トクヤマも作ってたんだと率直に思いました;)
なんというか保険点数(噂では1本3,000円で2本まで)を考えると私的には複雑です。
今迄 自費だったので積極的に患者さんにカウンセリングして薦めていた所は痛手でしょうネ(患者チャージは1~3万ぐらいでしょうか)
製造する歯科技工士さんも3~5千円からメタルコア並に(500~1,000円)なると大打撃でしょうし。
出入りの歯科商店さん達に聞いても歯科医院では賛否有ったそうです。
まぁ当然でしょうネ
話を総合すると今まで何もしてこななかった歯科医院は微増ながら診療報酬が増えるのですからウハウハでしょうけど、
患者さんにコアカウンセリングを行っていたところは大減収に成りますもんネ。
そもそもなぜ歯の土台をファイバー製品にした方が良いのか
・歯の破折が起こりにくくなる
金属コアは硬すぎる為、金属の土台の影響で根が割れる事が有ります
・歯や歯茎の変色が起こりにくくなる
金属コアだと金属イオンの影響で歯茎が黒ずんだり、上のかぶせ物の根の所が黒くなります
・金属アレルギーの心配が無い
あと有機物と無機物の接着は難しいのですが、最近は良い接着剤が出ましたから、普及したんじゃないですかネ
患者さんにとっては良い物が保険適応なされるので良い事なのですが、
ただ天邪鬼な私としては なんかなぁ という印象です。
散々経営努力して、勉強や投資した歯科医師より、何もしてこなかった歯科医師さんでも(ファイバー分が加算されるので)増収になるのはどうなんでしょうネ
おまけの話
何もしてこなかった歯科医師が得をすると言いましたが、
保険のCAD/CAM保険適応されて何が起こったか考えてみると、投資もせずにロクに勉強もしてこなかった歯科医院は脱離が多く、あまり普及してないそうです。
それに接着剤が良くなりましたが、有機物と無機物の接着はかなり難しいので、シランカップリング材の塗布が条件に成ります。
結構高いんですよ(5mlで万円以上します)何もしなかった人が投資するんでしょうかネ??
塗らなくてもその場は分かりませんから。
あとGCのは悪くはないのですが、カットして余った所の再利用はかなり危険です。
(セコイ歯医者はまず使うでしょう)
私的には中心に光ファイバーがあるS社のをお勧めしますし私はそれしか使いません。
アクセサリーも充実しているので、強度もより強くなります。
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コメント
こんばんは!
なるほど、歯医者さんの世界って、そんな仕組みなんですね。
正直、良く分かりませんし、何を信じたら良いやら分かりません。
実は、一昨年ですが、仕事で、掛かっていた近所の歯医者の予約時に遅れそうなので、5分遅れると電話を入れたうえで、ジャスト5分遅れで到着したところ、次は二週間後と言われ、診てくれませんでした。
半年近く通って、最後の1本の虫歯の治療を始めるという日でした。
私は「こんな歯医者、二度と来るものか」と思い、職場の人に相談して、家からはちょっと離れた歯医者に行き、事情を話して治療を受けたのですが、その歯医者さん曰く、「貴方の歯には何処にも治療する所が無いが、前の歯医者さんは、どの歯を治療すると言ってたの?」とのこと。
レントゲンやその他色々と診て貰って、治療する歯が無いなんて・・・。
前の歯医者で3本治療しましたが、痛いと思って行った最初の1本以外、本当に虫歯だったのか・・・。
腕は良いだろうと思って通っていたのですが、セコイ歯医者だったのかな?
ちなみにその歯医者は女医で、ポルシェとベンツに代わる代わる乗って歯科医院に通勤して来ていますよ。
(これは関係無いか・・・)
投稿: FUJIKAZE | 2015年12月 4日 (金) 23時08分
FUJIKAZE様コメントありがとうございました
状態が分からないのではっきりした事は分かりませんけど、私がお世話になっている歯科医院で歯科医師が数人おられるところがあるのですが、そこでもDrが変わると診断も変わってスタッフ達が戸惑っているみたいです。
診療のなかでも時間が掛かる診察があるので、予め時間を確保する事があります、そんな時は飛び入りを受け付けない歯科医師がおられます。逆にやっつけ仕事をしない方針の歯科医師なのかもしれないので軽々に判断はできないかもしれませんね。
虫歯の進行で歯科医師によってはもっと進んでからと考えるか進むと削除量が大きくなるので小さい段階から治療するとか歯科医師の診療方針はまちまちですね。
それではまた教えてくださいね
投稿: 45net | 2015年12月 6日 (日) 10時12分
「あとGCのは悪くはないのですが、カットして余った所の再利用はかなり危険です。」とのことですが、患者は確認のしようがないのでしょうか?
実は今、奥歯の治療をしていて保険適用でファーバーコアを使用することを検討しています。
近所の歯医者は自由診療をメインでやっているところで、今回の相談をしたら「保険適用のコアは実績がないからどんな結果になるかわからない。歯が折れるかもしれない。プラスチック(自由診療)の方がまだいいかも」と言われました。
疑心暗鬼になってしまって、正直悩んでいます。
各社のファイバーコアによってそこまで違いがあるのでしょうか?
投稿: | 2016年2月 3日 (水) 18時49分
返信が遅くなり失礼しましたm(_ _)m
奥歯の状態が分からないのではっきりした事は分かりません。
ですから業界の一般論をお話しします。
ファイバーポストの再利用ですが適切にすれば問題ないと思われます。詳しい話は省きますが、個々に根の長さが違うため、あらかじめ切ってから作業する場合が有るからです。
ファイバーポストを使う支台築造(コア)もレジンポストを使う場合でも、歯科医師による直接法では技術的にそれほどの大きな差はありません。
ただ、自費診療の場合と保険診療(限られた予算)でするのは 材料の材質や診療時間に限界が有ります。
通われている歯科医院のDr次第としか言いようが有りませんね
(技術的以外にも適切なセメントやシランカップリング剤を使用するのかとか)
申し訳ありません。
因みに私がこの日愚ブログで愚痴っていたのは、そんな背景の出やすいファイバーコアを4月に行われる保険改正で今回の不正献金疑惑のお仕置きで点数を下げると予想される事からの 目くらましで採用した感のある事を憂いての話です。(急転直下で決まったので)
投稿: 45net | 2016年2月 4日 (木) 11時24分