映画・テレビ

2015年6月29日 (月)

東映映画

昨日の夕方の報道ステーションSUNDAYで百田自民勉強会での発言を言論弾圧と喚いていたけど、私的な雑談を切り取って問題にするのはどうなんでしょうネ。しかも隠し撮りなんでしょう??
それにしても長野某と後藤謙次某は必死だったなぁ。
言論弾圧と叫ぶなら、もっと前に安倍さんに言うべき時はあったと思うのですけど。

 さて、昨日89年公開の東映の「社葬」を見たのですが。
冒頭の“日本の新聞はインテリが作りヤクザが売る”
これを覚えている方は多いと思います。
バブル当時はこんな営業だったんだと仁義なき戦いの新聞社編の様な感じでスタートします。
内容はおくりびとのような葬式がメイン内容では無く、死を悼むより(我が身の)新聞社内の権力闘争の話です。
スピード感あるストーリ展開でバブルの時代ぽさも有り、東映の男の映画ぽさを 眼には眼を、歯には歯をみたいなタッチで表現しています。

そんな映画で天邪鬼な私が気になったのは

劇中にこんなテロップが入るのですが、

新聞社は言論の自由を守るという趣旨から、株式は公開されておらず、株式の譲渡取得ついても役員会の承認が必要とされ、通常株式総会とされる権力斗争の主戦場が役員会という特殊性を持っている。

有り体に言うと株式は公開していないので役員会での決定が何をおいても優先する と、どこかの共産主義国家に似ていますね。
(憲法より党が優先するみたいな)

劇中で有った様な大手銀行の不正融資のスクープ記事の揉み消しや、通夜での食中毒を起こさせた仕出し屋さんに言った
「テメエのところなんか新聞に書きまくって潰してやるからな!」
こんな事が現実でも有るんだろうな と想像させました。
例えばこんな事も有りましたっけ
http://news.livedoor.com/article/detail/5518433/
震災後緊急停車新幹線で「降ろせ」と恫喝した朝日新聞御一行

なんかヤクザが作って社畜が売る というイメージでしたよ^^;
まぁ出演者は東映ヤクザ映画の常連俳優さん達でしたから そう感じたのかもしれませんが。

おまけの話
この映画は出演者が錚々たるメンバーで若いなぁと感じました。
40代だった十朱幸代さんと緒形拳さんのベットシーンは濃厚でアダルトビデオを彷彿させる出来栄えで昼間にDIYをしながら見たので娘が居なくて良かったと思いました^^;

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(ネットで拾った画像です)

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2015年3月20日 (金)

見抜けない事もあるさ

一昨日の夜Twitterのタイムラインに流れて来たのは
相棒 最終回スペシャル酷過ぎる!
でしたので、いつもは週末の仕事の待ち時間にでも見ているのですが、気に成ったので昨日見てしまいました。
感想は、あっ、成るほど 皆さんが怒るのも分からないでは無い様な結末でしたネ。
しかも、ドラマが終了してすぐに始まる報道ステーションでのキャスターの古舘伊知郎さんが相棒の終了に関するコメントで噛んでしまった事も影響したかもしれません(古舘も動揺している と)
「相棒、見覚え、え?とっても見ごたえがあったのではないでしょうか?」

 さて、オチが最悪とWeb上で展開された脚本批判ですが、杉下右京警部(水谷豊)の3代目の相棒の甲斐享巡査部長(成宮寛貴)が実は有名な暴行犯(ダークナイト)だったことがわかり逮捕されるという結末でした。
まぁ、この3年間に何の伏線も無かった事でこれまでの*3年間をぶち壊した感が有ったのは事実ですかネ^^;
しかも天才的頭脳を持つ右京さんが3年間も一緒にいて見抜けなかったというのも可笑しいですし。
もっとも「ダークナイト」の成りすましが現れた事で事態を急展開した訳ですけど。

天邪鬼な私は、甲斐の父親の警察庁次長(石坂浩二)は、右京の存在が大きな壁になっていて、嫉妬にかられた甲斐は「ダークナイト」になり、右京を出し抜き優越感に浸ろうとしたのではないか と説明したように、
“右京の正義の毒”は良かった様な感想を率直に思いましたし、最後の空港でのシーンでも泣けましたが。

まぁ、どんな天才でも見抜けない事も有るさ と次期シリーズを楽しみにします。
ただ、公式Twitterでは「もし続編があれば、またよろしくお願いします。」だったので 有るかどうか分かりませんが。

*歴代の相棒中で初めて右京さん自らスカウトし「カイト君」とあだ名で呼ぶのも初めて とかなり可愛がっていたんだろうと想像できる相棒。そんな相棒の甲斐巡査部長は熱血で正義感溢れるキャラクターで右京の天才的閃きと行動力に心酔し、警察官として人間として成長していく、といった展開

おまけの話
天唾ですけど、正義も度が過ぎると毒に成る をTVドラマでやられると どうなのかなぁ とも思いますが^^;

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2015年3月 6日 (金)

バカ売れ

NHKの朝ドラ「マッサン」ですが、
北海道編に成ってワンパターンの繰り返しにちょっと飽き気味でしたけど^^
今朝のマッサンは泣けましたネ。
俊兄の「死んでも生きて帰ってこい」は良かった!
当時の人々は声を大にして言えなかったんだろうと思います。
また最後の皆で合唱する“蛍の光”では無く「オールド・ラング・ザイン」の合唱も泣けました。
スコットランド民謡で準国歌と言われる程歌われているそうで、
本来の歌詞は「大切な人と再会して乾杯しましょう」という歌なのでマッサンのテーマとも言える歌詞に成っています。
(中島みゆきさんの麦の歌もベースにしてるかも??)
因みにもし昨年スコットランドが独立してたら 国歌に成っていたんでしょうネ

 さて そんなマッサン効果でウイスキーがバカ売れしているそうですが、TVで話題に成る商品が売れ行きを伸ばすのは昔からそうですが、最近ではネットで話題に成ると世界中で売れます。
月曜日にネタにした
http://45net.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-ad88.html
白金か青黒に見えるかでハリウッドスターまでもがTwitterで話題にして論議を呼んだあのワンピースも世界中でバカ売れしているそうですネ。
ここに分かり易く説明されています
http://www.gizmodo.jp/2015/03/dress_blue_white.html

ただ この画像を見ると もしかしたら巧妙な仕掛け(ヤラセ)が有ったんじゃないかと言う憶測が生まれています。
(販売元HPのカタログに白金の記載が無かったので)
Photo
まぁ、話題に成ったので 急遽作った可能性も有りますけど。

おまけの話
まだ最終回を迎えていない「マッサン」ですが、好評を受けて スピンオフ放送決定しました。
しかも選考篇の2本も!
http://mdpr.jp/news/detail/1472012

元ももクロの早見あかりさんが主役だそうなので楽しみなんですが、私的には鴨居の大将が主役で昔の銀河テレビ小説みたいなシリーズでやって欲しいですよね。
米国ドラマではヒットした作品には必ずスピンオフドラマが出来ますが、NCISのように元ドラマより人気でスピンオフのスピンオフまで生まれましたから、日本でももっとあっても良いんじゃないでしょうかネ。

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2014年5月16日 (金)

蟹江敬三

蟹江敬三さんのお別れ会が13日行なわれました。
蟹江さんと言えば私的には鬼平の小房の粂八ですけど、もう見れないと思うと寂しいです。
粂八をやった歴代の寺尾聰、新克利、藤巻潤三の中では一番印象が強いんじゃないでしょうかネ。

そんな中、天邪鬼な私が気に成ったのが、お別れの会の渡辺謙のワイドショーの扱いが際立っていた事ですナ。
喪主で息子の一平さんが追悼の言葉(順番や時間等も)を誰に言ってもらうか決めるのは自由なんですけど、なんでも一番の家族的な親交が有ったとの事ですが、報道のバランスとしてはどうなんでしょうかネ。
悪役的なイメージを脱却した作品を共演した 水谷豊、長年共演した名取裕子、遺作を共演した松下由樹、鬼平ファミリー、あまちゃんファミリーとかネ もっと聞きたかった気がしますが。
コアなファンが付いてる色々な番組の顔だったんですから。同じ様な映像見せずにそれぞれの局で特集して欲しかったですネ。

因みに役者さんが読む追悼の言葉や涙はどうしても演技臭く見えてしまうのが 逆に気の毒な気がしました。
ただ、能年玲奈さんの涙はリアルに見えましたが。

おまけの話
名取裕子さんが白い着物だったので驚いた方も多かったと思いますが、
江戸時代まで喪服は白だったんですよね、明治維新後に西洋のブラックフォーマルにならったと言われています。
(日清日露で多くの戦死者が出たので葬儀の参列が多くなり喪服の出番が増えたので汚れが目立たない黒が普及したという説もあります)
ただ平安時代も黒で室町時代から白く成ったそうですから、将来的にはまた白に変わるかもしれません。
Photo

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2014年1月 8日 (水)

無難な大河

今年のNHK大河“軍師官兵衛”を見て思ったのは、初回にしては予算を掛けなかったなと言うのが正直な印象です。
何処かのゴルフ場を借り切って壮大なる合戦シーンでもやって欲しかったですけど(それだけで億かかる^^;)
CGモロ分かるのもねぇ、大河なんだから。
せめて初回だけカメオ出演でもあれば良かったですね。
今川義元にジャニーズの友情出演とか(しかもスマップで)

 さて、いまさらですが、昨年のNHK大河の八重の桜は前半のあの緊張感はなんだったのかと思わせる程 後半は残念な大河でしたので、今年も期待出来ない気はしないでは無いのですが、今年のNHK大河の第一回を見る限り 無難なスタートだったんじゃないでしょうかネ
無難と言えば、なんか配役が無難な感じですね。はまり役と言うか、徳川家康なら津川雅彦さんみたいな。
昔だったら秀吉は緒形 拳さんなんでしょうが、最近では秀吉役は竹中直人さんなんでしょうかネ、家康役はまだ決まってないそうですが。
あとバカ殿役は片岡鶴太郎さんで定着しそうですナ^^;
まぁ、今度の展開を楽しみにします。
因みにナレーションの藤村志保さんが今までにない感じで好感が持てました。

おまけの話
ちょっとググってみたら昨年の大河は後半に脚本家が変わったんですネ。
視聴率が悪かったからですか??
八重さんの人情ドラマ路線より、なんとか会津を本当の意味で救ってほしかったと思っていましたが。
まぁ主役が新島八重さんなので同志社設立の話は外せないでしょうけど、大河は歴史の軸をビシッとして欲しいと言う願望が有ると思うんですけどネ。

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2013年8月26日 (月)

徒歩9時間な24時間TVマラソン

TBSドラマの半沢直樹の視聴率が良いそうですネ、サッカーの国際試合より良かったとか聞きます。
そんな中 昨日の24時間TVでまたマラソンが間に合わなかったそうですが、実はシナリオでそう想定してあって 後番組の行列でゴールの模様を放映して半沢直樹に勝とうとしたんじゃないでしょうかネ^^;マラソン走者の旦那が放送作家ですからありそうですよ

 さて、何年か前にたけしさんが読売の24時間テレビで出演者にギャラが発生している事(マラソン走者に1,000万とか)
また、さんまさんが昔出た時ギャラを寄付してくれと頼んだ結果、局に(他の出演者の手前と)拒否された事等、なんかチャリティーを金もうけの手段にしている様な気がして24時間TVは見た事が無いんで、毎年スルーなんですが。
今年はちょっと驚愕の事実をTwitterで拾いましたので注目しました。

24時間テレビで大島が24時間かけて走るコースをGooglemapで調べたんだけど、徒歩9時間って…
https://twitter.com/imotadataka/status/371259645014192129
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う~ん 9時間歩くのもキツそうですけどネ。
まぁ、1,000万貰えるなら余裕で歩きますが^^;

おまけの話
24時間TVを見ない理由にこの時期は娘の夏休みの宿題に追われていた事あります。
高校生に成ってからは解放されたんですけど、最初は嬉しかったんですが、流石に3年も遠ざかると今年はちょっと寂しいですね^^;
毎年感想文の本の選定が6~7月の恒例だったので ここ最近はちょっと本を読む量が減りましたよ。

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2013年7月17日 (水)

何故か視聴率低迷

昨日やっと 先週の八重の桜(第27回)が見れました。ドラマとして4回にも渡って画いている鶴ヶ城籠城戦は初めてじゃないでしょうかネ。
実際の戦闘も1ヶ月にも及んだそうですから、リアルに進行している感じです。しかし 毎回 々 泣けますナ。
ただ、残念ながら こんなに近年まれにみる秀作なのに 視聴率が低いそうですネ

ドラマの評論家の解説では なんと女性ヒロインが可愛らしく表現され、且つ女性の支持を集められないといけないそうです。
そんなのを大河に求めるなと思ったのは私だけではないでしょう
世間が内容の無い韓流に慣れて、見る側のレベルが下がったのか定かではありませんが^^;
まぁ、硫黄島や沖縄、サイパンの玉砕戦でやってもそれほど視聴率は取れないでしょうけど。
あと、歴史物をドラマや映画で描く時「七実三虚」の割合が程良いと言われているように、創作の部分で如何に視聴者を引き付けるかですかネ。

結局の所、幕末ファンとは薩長土ファンが圧倒的なんでしょうネ。
結構皆さん自分の妄想で幕末の志士を膨らましていますから
前にも指摘しましたが、司馬遼太郎の坂本竜馬(龍馬と書かなかった)、池波正太郎の長谷川平蔵、吉川栄治の宮本武蔵他が良い例でしょうか。

NHK大河のリアル路線が今回限りになれば 残念です。

おまけの話
前も指摘しましたが、リアル路線の今年の大河でも不満が無い訳ではありません。
西郷頼母に西田敏行さんを配役した事ですね。
基本的に西郷頼母は明らかに無能で年齢設定も合わないし。
どうしても俳優西田敏行のイメージが強く出て 人格者っぽくなって 矛盾するんですよね。
まぁ晩年に姿三四郎を育てるんですけど。

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2013年4月19日 (金)

同盟のイベント性

維新の会が地元関西の選挙で破れ、党大会も空席が目立ち、支持率も低迷しているようですネ。そう言えば石原代表の重病説も有るし賞味期限切れかな。

 さて、先週のNHK大河の八重の桜は幕末の大イベントの第二次長州征伐と薩長同盟でしたが、この出来事なら今までならお約束の西郷と桂の煮え切らない態度に坂本龍馬がキレて「メンツを捨てて同盟ぜよ」みたいな全国の龍馬ファンのみが喜ぶ演出も無く、「脱藩浪士の仲介で」のみの説明と、劇中では(後姿の侍の)背中の桔梗紋を見せるシーンだけだった事が ある意味斬新で良かったと思いました。
因みに坂本龍馬を全国区にした司馬遼太郎氏も生前ある対談で「あれは僕の竜馬で「竜馬がゆく」は小説だから、史実の龍馬と区別するために「竜馬」という字を使った」と残しているそうです

どうも 薩長同盟はこの手の幕末ものでは薩長VS会津と言う構図が曖昧で 坂本竜馬のみクローズアップされる演出に辟易していたと思いますけど、(薩長同盟の)流れが良く伝わった感じがしましたが如何でしょう。
見逃した方は土曜日の再放送を見て下さい。

おまけの話
あと慶喜のしたたかな感じも良く表現されていたと思います。
大阪城で死去した家茂の後の次期将軍を推された時、徳川宗家の相続はOKするが 将軍職はNGで と(将軍の座は)空席で良いんじゃない 的な感じで しかも長州戦争は私が決着しますよと周囲をおどろかせたのに 10日もしないで、出陣宣言をあっさりひっくり返し、その様な 言う事コロコロ変えて世の中を翻弄するさまは、演ずる小泉孝太郎君が素晴らしかったです。
そう、お父さんを彷彿させるようで^^;

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2013年3月13日 (水)

結局好き嫌い

WBCの2次ラウンド全勝突破の原動力は井端選手でしょうが、解説者の江本さんは監督やコーチは黙って座って余計なことをしないというのが最大の采配 と語っていました。まぁ山本監督のしたことは自分の好む選手を使う(読売偏重)采配だけだったですからネ

 さて、NHKの大河も10話が終わりました。今年は作者のくだらない創作が少なく王道な作りに好感がもて毎週楽しみしています。主役が女性だとメロドラマに成りがちですが、女性の幕末とのかかわりもドロドロ感がなく不快感が有りませんしネ。
そして今週は、幕末ドラマで必ず取り上げられる有名な出来事の“池田屋事件”でしたが、会津目線で画いたのは初めてだったんじゃないでしょうかネ。斬新でこんな解釈もアリかな と感じましたし、過去の新撰組はどの映画やドラマでも清潔感溢れる幕府の警察組織的な描写だったと思いますが、新撰組は実は無頼のヤバい集団だと思うので、野性的な暴力組織的な集団性が出た 生々しい表現が際立っていて 個人的には面白いと感じます。
まぁ、新選組のフライング的な描写は創作とも言える訳で、お前の好むストーリーだからだろう と言われればそれまでなんですが^^;

因みに前回までが三条実美、長州ラインから中川宮朝彦親王、薩摩(久光)ラインに代わり対抗する幕府が一会桑ライン(一橋慶喜と高須兄弟(松平容保、松平定敬))です。来週も楽しみです。

おまけの話
読売の長野は調子が悪くても結果が出るまで使い続けられ坂本や阿部も同様でしょうか。井端選手の様に這い上がった選手もいますが、ポンちゃん(本多)にはチャンスすら与えてもらえない。 この違いはなんなのでしょうか。
好き嫌いと言えばそれまでなんですが、使わないなら選ぶなと言いたい。試合勘が鈍ったまま開幕を迎えるのはキツですよ。
前回の同じような扱いのされた川崎宗の(実戦に出てなくぶっつけ開幕でその後のシーズン調子が上がらなかった事)二の舞だけは御免ですぜ

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2012年12月31日 (月)

陽だまりの樹

ボッチ年末を満喫していますが、そんな中NHKのBS時代劇の「陽だまりの樹」(原作手塚治虫)を12話9時間を1日で一気に見ました
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/hidamari/
う~ん、良く出来ていました。申し訳ないけど大河より遙かに面白かったです。
見た方は何度も涙されたのではないでしょうかネ

ザックリなあらすじは幕末の黒船来航、開国、戊辰戦争、そして明治維新という大改革の時代、対照的だが友情で結ばれた2人の男の人生の話です。一人は義に生きた男“伊武屋万二郎”
もう一人は情に生きた男“手塚良庵”(手塚治虫の曽祖父)
タイトルの「陽だまりの樹」は、藤田東湖が劇中で主人公の伊武谷万二郎へ語る当時の日本の姿で、幕府の内部は慣習に囚われた門閥で占められて倒れかけているとして、これを「陽だまりの樹」と呼ぶ。

私が一番印象深かったのは、万二郎が上野の彰義隊に参加して その時の遺品を届けに来た西郷隆盛に良庵が噛み付き言ったセリフですネ(原作を超えてた気がしました)
「歴史にも書かれねえで死んでった立派な人間がゴマンといるんだ… そんな人間を土台にした歴史に残る奴など許せねえ 二度とここへ来るなーッ」
歴史として残るのはごく一部で、名もなき数々の ドラマがあり、それなくして、時代は作られない
なんか自分とダブるんですよね、技工士も絶対表に出ませんからね
因みに万二郎の生死は語られぬまま舞台から去り、蝦夷地に向かったとの噂で物語は終ります

基本的にこの作品の素晴らしいところは手塚治虫さんのご先祖様をモデルにしながら、英雄視することなく しっかり歴史を描いている所だと思います。あと 倒れそうな幕府を陽だまりの樹と見立てる所は秀逸だと思います。
最初ドラマ化をしかもNHKでと聞いた時はちょっと意外な気がしました。
原作を読んだ人はご存知だと思いますが レイプの描写が多いんですよね。それをうまく交わしながらオリジナルに近かったと思います。
ただ惜しむらくは、随所に駆け足だった所や(重要と私が感じる場面が多数)カットされた所が有ったので、どうせならもう少しじっくりやって欲しかったと思います。(前後編とかにして2シーズンに分けるとか)

しかし、今年最後のブログがドラマの感想とは 私らしかったと思います^^;

来年もよろしくお願いします。

おまけの話
今年の大河が面白くなかったのは平清盛の人物像(認知度や人気度)と歴史公証の問題だと思っていましたが“陽だまりの樹”の市原隼人くんも成宮寛貴くんも二人とも良かったので主役の差が出たのかなと思いました。

 さて、今年は仕事は順調でしたが、手放しで喜べない結果オーライの順調さでした。
総括すると、今までの人生の中であまり良くなった年でした。父との別れも有りましたが、なにより私は生涯で初めてと言って良いほどの屈辱を年末に受けました。どうもそれ以来元気が出ません。来年は良い年にしたいですね。

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